1/1 BEMOの世界で遊ぶ・・・・氷河急行編1
いままで10回にわたりRtB(レーティッシュバーン)を紹介してきましたが、いよいよこれからが本番で、RtB、いやスイスを代表する観光列車、氷河急行(Glacier Express)の紹介です。え、まだ続くの(>_<)と言わずにご覧ください。
氷河急行は、名峰マッターホルンの麓にあるZermattからChurを経てリゾート地のSt.Moritzを結ぶ列車で、約300kmの距離を8時間かけて走ります。表定速度は37.5km/hで、「世界一遅い特急」などと書かれることもありますが、それは正確なのかな?
速度は遅いですが、標高2033mのOberalp峠を筆頭に1800mのAlbula峠、そしてトンネルになってしまいましたがFulka峠の三つの峠を越えて、アルプスの麓を走る氷河急行の車窓の素晴らしさは想像ができるところです。また、急勾配に備え、レストランで供されるワインの傾いたワイングラスでも有名です。ただ、表題の氷河は以前、Fulka峠で見られたのですが、現在はほとんどの区間で見ることができません。そのため、この列車名はやや誇大表示ではありますが、現在もそのまま使われています。
運行は、全線通しで運転されるのが夏シーズン2往復、冬シーズン1往復で、そのほか夏シーズンには区間運転が2往復あります。
このうち、RtBの運転区間はDisentis~St.Moritz間で、Zermatt~Disentis間がMGB(Matterhorn-Gotthard-Bahn)で、2003年1月1日にFO(FulkaーOberalp-Bahn)とBVZ(BVZーZermatt-Bahn)が合併して誕生しています。なお、MGB区間には急勾配を登るため、ラックレールの区間が多くありますが、RtBはすべて粘着運転で、氷河急行の走る路線は最大でも45‰となっています。
今回は、まずDisentisとFilisur間を紹介します。
今回、この区間で撮影したのは、DisentisとChurの中間であるIlanz(イーランツ)以東の区間です。このあたりはライン渓谷としてライン川の源流に沿って荒々しい岩肌が続く景勝区間で、スイスのグランドキャニオンとも呼ばれています。
標高700mのIlanzのあたりは、急峻な山はなく、穏やかな牧草地帯が広がっています。氷河急行の列車写真の撮影地として知られています。これはChur行き列車。
こちらはZermatt行きの列車です。
Valendas-Sagognからは深い谷底をライン川の源流に沿って走ります。
道路から遙か下に線路が通っています。
標高差はどれくらいあるのでしょうか?あまりの高さに足がすくんでしまいそうです。
Churまで行った列車は、そこで進行方向が変わり、Reichenau-Taminsまで同じ線路を戻って、そこからAlbula(アルブーラ)線を南に向けて走ります。
Reichenau-TaminsとBonaduzの間には、草原に可憐な花が咲いていました。
RothenbrunnenとRodels-Realtaの間では、Ortenstein城と教会を望めます。
氷河急行では撮影していないですが、TiefencastelとSolisの間にも、立派な石橋があります。ここの峡谷にかかる石橋はなんと80mの高さがありますが、横に道路が走っているため、撮りづらいのが難点です。
RhBの最大の名所、Landwasser-Viaduktを渡ると、Davos線と連絡するFilisurです。(駅長)
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コメント
氷河急行の走る路線は風景に変化があって面白そうですね。ビールかワイン片手にのんびりと列車の旅を楽しみたいものです。現実的には無理ですが…。(電車運転士)
投稿: 電車運転士 | 2018年7月12日 (木) 14時24分