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2018年6月 5日 (火)

さようなら「丸栄百貨店」

 名古屋を代表する百貨店として親しまれてきた栄の丸栄百貨店が、この6月末をもって閉店することになった。生まれて以来、栄のシンボルの一つとして馴染んできただけに、閉店という言葉を聞くと、寂しいものがある。せっかくだから、閉店の前に写真を撮っておこうと栄に立ち寄った。

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 路面電車が運行していた頃の丸栄百貨店。建物はその後、増築しているはずだが、広小路通側は当時からほとんど変わっていないことがわかる。 

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 丸栄の建物はちょっとわかりづらいが、広小路本町から眺めた栄交差点方面。

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 書店の丸善の入っていたビルはすでになく、このあと、丸栄のビルもなくなってしまう。さらに、その奥の中日ビルも近いうちに姿を消す予定である。残るのは、オリエンタル中村・・・といっても、多くの方の記憶からは消えてしまっているだろうが、名古屋三越のビルのみ。そういえば、三越の対面のビルも解体され、空き地となっていた。馴染みのある栄の光景が、大きく変わってしまう。

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 丸栄の建物は、モダニズム建築の巨匠、村野藤吾の設計で名建築と評価されているが、実は撮っておきたかったのは、建物の外観ではなく、エレベータに描かれたこの絵。東郷青児の筆で、開店以来、変わっていない。個人的には丸栄でもっとも印象的なのは、このエレベータだった。ちなみにエレベータを取り巻く大理石は、フランスのもので、エレベータとの色彩バランスが見事である。建物はなくなっても、このエレベータの絵はどこかで保存できないか、と思う。

 閉店を控え、館内では江戸時代の十一屋に始まる歴史の展示が行われていた。なにか市電関連の写真がないかと思ったが、廃止時の系統板の即売会の写真だけだった。

 そういえば、栄だけでなく、駅前も名鉄百貨店やメルサ一帯のビルの建て替えが計画されている。リニア開業の頃には、名古屋の風景も大きく変わってくることだろう。(駅長)

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コメント

若かりし頃、この隣のビルが勤務先だったので、その景色が変わると思うと感慨深いものがあります。(さすがに市電は見たことがありませんが・・・)エレベーターの絵と壁、初めて見たときにはとても印象的に感じましたが、そのように貴重なものなのですね。時代の重さを感じます。鉄道に限らず、自分の生きてきた時代と共にあったものがなくなるのは残念です。(検査掛)

投稿: 検査掛 | 2018年6月 6日 (水) 19時06分

昔の鉄道車両や駅舎には、それなりの風格を感じる造りのものがありました。この建物もこうした箇所に風格を感じ取ることができるのですが、普段はつい見過ごしてしまいます。早くから気が付いていれば、また異なった見方をすることができたのかもしれません。時代の流れ、老朽化、大人の事情などにより、価値観の高いものが徐々に姿を消していくのは残念です。(出札掛)

投稿: 出札掛 | 2018年6月 7日 (木) 19時42分

さすが歴史のある建物だけあって、エレベーターの絵に代表されるように各所に由緒あるものが存在しているんでね。耐震問題が最大のネックのようですが、丸栄だけではなく他の歴史的な建造物も同じような運命をたどってしまうのは複雑な心境になってしまいます。時代の流れといってしまえばそれまでかもしれませんが、これまで見慣れた風景が変わっていくのは寂しいです。またひとつ昭和の面影が消えてしまいますね。(電車運転士)

投稿: 電車運転士 | 2018年6月 8日 (金) 09時44分

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