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2017年4月27日 (木)

配「ル」電車(その1 関東編)

桜便りがあちらこちらから届いていますが、そんな中、暇ネタで準備していた過去の題材から、配る電車=配給電車をご紹介したいと思います。偶然?にも駅長様の中央西線の桜鉄の結びに「クルクモル」と暗示めいた表現がされており、ちょっとビックリ!
国鉄でいう配給とは、部内で使用する様々なものを運ぶことを指しますが、配給電車は主に工場から担当区所にその区所で実施される交換部品を運んでいました。その最たるものが車輪で、JRなってからは主要な各区所に研削機が設置されたので、その必要がほとんどなくなって配給電車も役目を終えました。
専用電車を使っての配給は、東は大井工場、西は吹田工場の担当範囲に限られていて、配給電車の所属も、一部を除いて、東シナと大タツでした。ちなみに配置は下記のとおりでした。(1980年当時)


東シナ
クモル23 001
クモル24 000 001 002 003 004 006 007 011 020 051
クル29   000 001 002 004 005 020 021

大タツ
クモル23 000 002 003 010 060
クモル24 005 010 012 013 021 022 052 053
クル29   003

今回はその1で大井工場(南シナ)分を見て頂きたいと思います。
大井工場からは日曜日を除く毎日発送されていたと思いますが、行先は隔日で異なり、北は小山、南は大船、東は津田沼、西は豊田へと行っていました。

783323001クモル23001  1978年7月  中原電車区
関東地区に唯一配属されていた両運のクモル23です。この車には普段なかなかお目に掛れず、撮れたのはこの1回限りでした。南シナ配属車は行先表示板入れに「配」の板が入っているのが基本でしたが、この車にはなぜか入っておらず、運転台右下に「配給電車」の板がぶら下げてありました。

7836クモル24001(+クモハ73?+クハ79?+クモニ13030) 1978年7月  中原電車区
オーソドックスなスタイルのクモル24(000~004)です。妻面は基本種車のままで、Hゴム化はされていません。配給電車はクモル+クルもしくはクモル+クモルの2両で使用されていましたが、寄った区所で入場車があると、このように入場車を挟んだり、片側に連結したりしていました。

781162400629021クモル24006(+クハ79?+クル29021)  1978年11月  品川
シナ配属の配給電車のうち、唯一の郡山工場改造車です。元仙石線用ということで、前面に貫通扉が設けられており、そのまま配給車になりました。仙石線の17m国電(たしか気動車色だったと思いますが)を知らないので、そういった意味でも貴重な存在でした。

240112922150クモル24011(+クル29000+クモヤ22150)  1978年7月  尻手
こちらもシナ配属の配給電車のうち、唯一の幡生工場改造車です。テールライトとジャンパ受の位置が特徴のある旧宇部線顔です。

80222402024001クモル24020(+クモル24001)  1980年6月13日  大崎
シナ配属では唯一の旧31系のクモハ11200番台の改造車です。同系からの改造車はタツにもいましたが、前面未改造なのは020のみです。

Img575クモル24051(+クモル24002)  1980年6月13日  渋谷
こちらは木造鋼体化の50系改造で、やはり全面は原型を保っています。50系改造のクモル24は3両いましたが、前面未改造なのは051のみです。荷物室?は無蓋貨車のように解放できるものが多いのですが、一部に固定式のものもありました。目的にどのような違いがあったのでしょうか。

Img587クル29002(+クモル24003)  1980年6月13日  大崎
クモル24同様30系改造(000~002
)がオーソドックスなスタイルです。理由はわかりませんがクル29は1両を除きシナのみの配属(タツ配属の003は写真を含めて見たことがありません。)です。関西に比べ、勾配区間がないのでしょうか。

787252900524クル29005(+クモル24001)  1978年7月15日  蒲田
000~003とは異なり、同じ30系でも004、005の2両は当時の需給関係からかサハからの改造で、前面は非貫通化の上、シルヘッダーが付けられました。テールライトも外嵌めタイプとなっています。

78116クル29021(+クハ79?+クモル24006)  1978年11月  品川
020、021は31系改造ですが、2両とも前面窓は全てHゴム支持でした。

7932130061124829002クモニ13006(+クモハ11248+クル29002) 1979年3月2日  大崎
大井工場の配給には、専用の「ル」車のほかに、クモニ13も配給に使用されていました。シナには電車区間の荷物輸送用に多くのクモニ13が配属されていましたが、兼用だったのか専用だったのかはわかりません。

7931735151300629002_2クモハ73515+クモニ13006+クル29002  1979年3月1日  蛇窪(信)・御幸(信)
配給電車の撮影は殆ど駅撮りで済ませていますが、実家に程近い品鶴貨物線多摩川橋梁には度々撮りに行っています。

8011クモル145-4+クル144-4+クモル145-3+クル144-3  1980年3月24日  須磨・塩屋
地方でも旧型電車の置換えが始まった頃、101系も余剰が出て、その部品を使用して配給電車も新性能化が始まりました。直営の各工場で新製してシナへ自力回送しました。

8054クル29001他  1980年12月16日  大船
145系の投入に伴い、旧型の配給電車は1980年度中に廃車され、大船に回送されました。

その2では吹田工場(大タツ)分を見て頂きたいと思います。(検査掛)


 





















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コメント

クルクモルを見て、ふとどこかのキヤなんとかを連想してしまいましたが、低次元な感想すみません。
普段はなかなか目にできない事業用車両、しかもクルクモルだけでこれほどバリエーションがあったとは知りませんでした。旧型車は車両ごとに特徴があるので、撮影のし甲斐があったことと思います。いつもながらの検査掛様の資料性の高い記事を拝見して何かと学ぶことが多いです。蔵出し画像の数々にこれからも期待しています。(出札掛)

投稿: 出札掛 | 2017年4月27日 (木) 22時49分

種車・改造場所が多岐にわたっているため、同じ形態が2つとないと言っても過言ではないところがクモル・クルの魅力ですね。撮影しにくい関東・関西ともこれだけまとめて記録されているのはなかなか見たことがないので、貴重な資料だと思います。(電車運転士)

投稿: 電車運転士 | 2017年4月28日 (金) 17時22分

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