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2017年2月12日 (日)

L型DLを訪ねて自転車鉄

 電車運転士さんに刺激を受けた、というわけでもないけれど、当方も自転車鉄をやってきました。久々に長距離自転車に乗って疲れたけれど、さすがに行動範囲は歩きとは雲泥の差です。

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 この駅で、自転車を貸してくれます。なんと、ありがたいことに無料です。希望者には、レンタバイクもあります。貸出料は時間60元・・・。ン?どこの国?

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 はい、この国です。この国の中程に虎尾という町があり、そこに台湾唯一となった製糖鉄道が運行しているのです。それをレンタサイクルで撮影しようというのが今回の狙いです。

 台湾には、かつては数多くの製糖鉄道があり、網の目の様に路線が張り巡らされていました。しかし、現在、残っているのは虎尾にある台糖虎尾工廠が唯一です。それ以外にも製糖自体は残っているところが数カ所ありますが、いずれも観光鉄道化されています。この虎尾の製糖鉄道も何年も前から廃止の噂がありますが、幸いなことに現在も運行されています。

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 虎尾の町の地図です。右下に台糖虎尾工廠があります。製糖鉄道の線路は街中を抜け、農村地帯に入ると細い道路沿いの併用軌道となり、台湾新幹線の下を通ってサトウキビの積み込み所に向かっています。

 ちなみに虎尾の駅舎はかつて旅客扱いをやっていたときのもので、中には出札所の様子が復元されています。虎尾から南にはナローと1067mmの3線区間が残っているので、1067mmの列車がやってきていたのかもしれません。

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 市内にはいくつかの踏切があり、踏切番の係員がいます。時間を聞くと、こんなメモを見せてくれました。左側が工場からの列車、右側が工場へ行く列車です。今日の予定、というわけではなく、通過時刻を記録しているようです。これを見ると、午前中に2回、2本が続行でサトウキビの積み込み所に向かう運行があり、午後に1~3往復の列車があることがわかります。今日は上のパターン(2月7日)で運行するよ、と教えてくれました。

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 街中は未舗装の道路?にヘロヘロの線路が敷かれています。ナローファンならずとも、まさに萌えの世界がここにあります。踏切番の係員が、踏切を閉めたことを知らせる旗を振っています。

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 街中の踏切を通過する列車です。これは工場から積み込み所に向かう列車で、カラの貨車をつないでいます。

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 踏切脇には、路端で野菜を売るおばちゃんや肉を切り売りしている屋台もあって、生活感があふれています。

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 町を抜けると、道路端に線路が敷かれた併用軌道となります。ちょうど、サトウキビを積んだ列車が戻ってきました。貨車の数は40両を超えます。空貨車の自重は2トンちょっとのようですが、サトウキビを積んだらどれくらいになるのでしょうか?

 これを1両の機関車で牽引します。速度は意外に速く、20km/hを超えているので、自転車では追いつきません。ただ、貨車にはブレーキがなく、機関車だけのブレーキで止める必要があり、急停車は難しいでしょう。このため、道路との交差点には係員が必要になるわけです。

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 製糖鉄道の路線は全線で13kmほどのようで、7kmほどのところから終点までの間に4箇所ほどの積み込み所があるようです。サトウキビの積みこみの様子が見られないか、最も近い9号積み込み所に行ってみました。続行する2本目の列車は、ここで空車の半分を側線に押し込んで先に進みます。空貨車はトラクターで積み込み線に移され、トラックで運んできたサトウキビを積み込みます。

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 大型トラック1台で、貨車2両分のサトウキビを運べるようです。

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 沿線の所々には、水田もあります。田植えが終わったばかりの水田と、サトウキビ列車が1枚の画面にはいり、なんとも良い雰囲気です。

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 サトウキビを積んだ列車が工場に戻っていきます。長い、ながーい貨車にはサトウキビが一杯積まれています。この風景がいつまで見られるのでしょうか。何時までもこうした形で運行されることを望まずには居られません。

 さて、台湾で鉄ちゃんというとお金がかかるのでは、と思われるかもしれません。しかし、日本で鉄ちゃんをするのと比べても、あまり変わらないのですよね。

 行く日にもよりますが、台湾まではLCCで飛べば、片道1万円以下で行くことができます。虎尾には、台湾鉄道の斗南からバスと書かれる場合が多いですが、新幹線の雲林駅が2年ほど前に開業して、訪問が大変便利になりました。雲林から虎尾の街中までは、タクシーで180元(約700円)で15分くらい。雲林から精糖鉄道線との交差部分までは2kmくらいなので、歩いて行くことも不可能ではありません。新幹線の運賃も日本の半額以下です。

 食事が安いのもありがたいです。

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 街中のあちこちにあるセブンイレブンで売っているお弁当。骨付きの豚肉と鶏の足がはいって65元(約250円)。味は結構行けます。現地へ着いてしまえば、自転車は無料です。

 サトウキビ列車の運行は、例年12月の中旬から3月上旬までのようです。今からでも思い立てば撮影は可能で、たぶん?土曜日も動いているので、金曜に出発すれば日曜に戻ってこられます。

 どうですか、台湾のサトウキビ列車の撮影。いまは日本では見られなくなった非電化ヘロヘロ線路を走る貨物列車という長閑な雰囲気をたっぷりと味わうことが出来て、満足度は高いですよ。(駅長)

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コメント

日本の寒さを逃れて台湾に高飛びでしたか…。日本ではすでに見ることができなくなった風景、とくにレールのへろへろ感がたまらないですね。併用区間や田んぼの開けた区間も魅力たっぷりですが、自分的には生活感あふれる街中の風景に萌えます。トラック輸送に切り替わることなく、いつまでもこの光景が続くことを願ってやみません。(電車運転士)

投稿: 電車運転士 | 2017年2月13日 (月) 11時07分

へろへろ線路はとても魅力的ですね!ナローファンの私としては、阿里山森林鉄道と絡めて是非とも行きたいと思うのですが、海外は近くても敷居が高くて・・・ 南大東島にサトウキビ列車が復活したら良いのですが、どうなるか分かりませんね?(工場長/津島軽便堂写真館)

投稿: 工場長 | 2017年2月13日 (月) 18時49分

 南大東島に行かれるつもりがあるなら、台湾はそれよりずっーと安く行けますし、外国というリスクはあまり考えなくても良いかと思います。今年はもう難しいかもしれませんが、来年に是非、予定を組んでください。ただ、問題は、阿里山鉄路だけなら問題は無いのですが、シェイと絡めていこうと思うと、微妙にタイミングがあわない可能性があることです。(駅長)

投稿: 駅長 | 2017年2月13日 (月) 19時09分

冒頭の「レンタサイクルが無料!」の文言に心が惹かれましたが、四日市の事ではなかったのですね(笑)。サトウキビ列車は沿線風景の面白みも相まって、カメラを向けたくなります。台湾でしたら気楽に遠征できそうですが、同居者の同行が必須条件となりそうで、これが一番の大きな壁となりそうです。定年後の楽しみの一つに・・・。(出札掛)

投稿: 出札掛 | 2017年2月13日 (月) 19時35分

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