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2016年12月26日 (月)

トーンジャンプ

 冬の早朝のお楽しみ、中央線6883レの矢田川ブルーモーメント。数々の秀作が本ブログで発表されており、今年はぜひ、作品をものにしようと眠い目をこすりながら、矢田川に向かった。

 天気は快晴。雲ひとつない。これは良いのが撮れそう。やがて、大曽根側からEF64の重連。心配された「しなの」とのすれ違いもなさそう。

 やったー!と思ってモニターの画像を見たら、何かおかしい。妙に粒子が荒れて見える。ISO800で撮ったので、荒れるはずがないのに・・・。

20161221_68831_2

 この大きさではわかりづらいかもしれないが、自宅に戻り、パソコンにデータを写して拡大してみると、画像のグラデーションが飛んで、縞々に見える。

 え、トーンジャンプ??

 一応、デジカメを使う身として、トーンジャンプという言葉くらいは知っている。しかし、今まで撮影していて出現したことはないし(多分、出現していて、気がつかなかっただけだろうが)、カメラも高感度に強い機種なので、安心していた。

 しかし、この写真はグラデーションがモワレのように色が飛んで、明らかにトーンジャンプの症状を示している。トーンジャンプといっても、バンディングのように縞が段上に現れるのではなく、網点の色が部分部分で異なるという感じだ。ノイズかとも思うが、いずれにしてもこれまであまり経験がない。

 空が明るい青色から漆黒に移り変わっていくブルーモーメントは、日没後や日の出前に最も印象的な写真が撮れる魅力的な時間であり、写真撮影の醍醐味でもある。それが、デジカメはこんな問題を抱えているとは・・・。ネットで調べてみると、デジカメでは、グラデーションのようなこのような微妙な色合いのときに、トーンジャンプが発生しやすいとある。フィルム時代には考えられなかった。これは、デジタルの大きな欠点で、これをクリアするため、あえてフィルムで撮っている人もあるということを思い出した。いままで、こんな時間にあまり写真を撮っていなかったので、気にならなかったのだろう。

 今回、トーンジャンプが発生したのには、思い当たる節もある。グラデーションの感じを出すため、露出計の出た目ではなく、モニターの絵を見て露出を決めたからだ。その方が、ISO感度を低くでき、暗い中でシャッター速度と絞りを稼げるということもある。おそらく、露出計の出た目より、一絞り半くらいアンダーの筈である。ただ、それくらいの露出の違いなら、現像するときに修正できる筈だが・・・。

 もうひとつ、グラデーションのトーンを出すため、現像で画像補正を多用したことも原因かもしれない。確かに、トーンカーブで明るくするなど、画像補正を過度にするとトーンジャンプが出やすいようだ。しかし、今回、補正前のRAWデータで見ても,わずかであるがトーンジャンプの傾向が見える。と、なると、過度の画像補正が原因とは言えないかもしれない。

 では、原因はなんだろうか。ちょっと見当がつかない。ご存じの方は、是非とも原因と対策をお教えいただきたい、と思う。

 とりあえず、考えた対策として、露出計の出た目で撮影して、あとから現像でグラデーションのトーンを出すという方法である。これなら、暗部を無理して明るくしないですむので、トーンジャンプの出る可能性が減るはずだ。

 そこで、天候を見て、再び、矢田川に向かった。天候は快晴で、条件は最高であるが・・・

_5d30421
 なんと、今度はベストの位置で「しなの」とすれ違ってしまった。右に写っているのが、しなののパンタである。ここでは「しなの」とすれ違う可能性が高いのが難点だが、まさかホントにすれ違うとは・・・。

 ただ、肝心のトーンジャンプについては、露出を明るめにして撮影したので、発生していないように見える。

 解決法に目処がついたので、なんとか年内に宿題をかたづけておきたい、と、再度、本日出撃した。現地に着くと、いたのはなんと電車運転士さん(T_T)。早朝からお疲れ様です。

 天候の悪化が予報されているだけに、少し雲がわき始めている。しかし、直前になって雲が切れてきた。さらに6883レの直前に「しなの」が通過。鉄橋の南側ですれ違い、肝を冷やしたが、写真には影響がない。ラッキーである。たまにはこうしたこともあるのだろう。

20161226_2
  なんとか撮影できた写真がこれである。

 しかし、地平線に雲があるせいか、すこしクリア感にかける気がする。また、最初の撮影時よりも日の出が数分遅くなっているためか、少し露出も下がっている。でも、太陽が最も南側で出るのはこの時期なので、ちょうど今がベストのタイミングなんだろう。

  しかし、この写真でも、ほんの少しだがやはりトーンジャンプしているようにも見える。最初の写真に比べ、ISO感度を上げたことによる粒子の粗さと雲があることから気にならないのだが、グラデーションの部分を等倍で見ると、ちょっと気になる。このあたり、デジタルの限界なのか・・・・あるいは、カメラメーカー(C-MOS)によって異なるのか。カメラによって異なるとなると、これはゆゆしき問題だが。

 折角、早く起きたし、天気も良いのだから、このまま中央線か関西線に撮影に行けば良いのだが、年末で慌ただしく、なぜかもうひとつ気分が乗らないので、3回とも自宅に直帰。日の出直後に帰宅できてしまった。晴天なのに、勿体ないなぁ。

 ちなみに2度目に撮影の列車は、前が広島色、後ろが国鉄色の重連である。これをこのアングルで撮ってしまうのも勿体ない、かもしれないが、シルエットにすれば機関車の色を気にせず、昔撮ったのと同じように写真が撮れるのは、ある意味でありがたいことである。(駅長)

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コメント

矢田川グラデーション、連日の参戦お疲れさまです。同じような条件でもその時々で微妙に明るさや色合いが違って興味深いです。また、撮影条件が厳しいだけに予期せぬ現象が起きたりと苦労が絶えないです。フィルムだと暗くて流し撮りでもしない限り列車が止まらないので、痛し痒しといったところでしょうか。このシチュエーションで100点をとるにはハードルが高そうですが、めげずに通ってみたいと思います。(電車運転士)

投稿: 電車運転士 | 2016年12月27日 (火) 14時58分

トーンジャンプの件で、自分の画像も確かめてみたら、なんとなくそのような傾向にあるのはそのためなのでしょうか?はじめは露出不足がもたらす現象かと思っていたのですが、デジの恩恵を考えるとやむを得ないのかな、と割り切ることにしました。
このシーンを撮るにあたり、いつも超早起きをしての撮影になるので、体調が優れているうちに挑戦したく思います。(出札掛)

投稿: 出札掛 | 2016年12月27日 (火) 19時01分

 その後、いろいろと聞いたり、調べたりしていると、トーンジャンプもありますが、どちらかといえば暗部のデジタルノイズの可能性が高いようです。今回、ノイズが発生したのはやはり露出不足が大きな原因のようです。そのため、グラデーション効果を狙って露出を切り詰めるのではなく、露出不足にならないよう、出た目で露出を決めた方が良さそうです。
 それでも、デジカメにとっては大変厳しい条件なので、やはりトーンジャンプなり、ノイズが乗る可能性があります。そもそも、デジカメのラチチュード?はフィルムよりも狭いため、露出があっていないところは本質的にノイズが乗ってしまうようです。出札掛さんがコメントされたように、気づかないうちに、撮った写真にノイズが乗っている可能性があります。
 この対処法ですが、カメラに付属する現像ソフトではなく、lightroomのような専用の現像ソフトを使い、ノイズ軽減処理をおこなうと、若干、ノイズなどが軽減されるようです。小生の写真も、その後、lightroomでノイズ軽減処理を行って、何とか見られるようになることがわかりました。しかし、その処理をやりすぎるとエッジがぼやけたりするなどで問題が出るので、悩ましいところです。(駅長)

投稿: 駅長 | 2016年12月27日 (火) 19時41分

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