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2016年12月31日 (土)

2016年の終わりに  あずさ50年

今年も今日を残すだけになりました。
そんな日に鮮度落ちのネタですが、2016年中に、と思っていたので、押し迫ってのアップとなってしまいました。

中央東線を走る特急「あずさ」は、1966年12月12日に運転を開始して、今年で50年を迎えました。沿線ではそれなりにイベントも行われたようですが、業界でもそれほどの話題とはなっていません。
開業時には東京在住の小学生だった私にとっては、信越線「あさま」が同年10月運転開始をしたのと併せて、、かなりインパクトのあった出来事でした。
今は日本全国で走っている特急列車ですが、当時は「特急」と言えば、「特別な列車」であり、庶民には高嶺の花でそうそう乗れる列車ではありませんでした。
しかし、当時特急の愛称は抽象的なものや事象が使われることがほとんどでしたが、「あさま」「あずさ」はそれぞれ地域の山、川に由来するもので、そのあたりがやや特急としてはどうなの、という感じの拭えない愛称でもありました。

Img1221972年7月15日 新宿
「あさま」の運転開始から2か月ほど運転開始が遅れたのは、山陽スジの181系を転用するにあたって、耐雪耐寒改造が必要だったためで、碓氷越えで8両の短編成だった「あさま」はサロを除けば全て新製の100番台であったのと違い、「あずさ」は上越スジの「とき」との共通運用で、田町電車区配置のモロ、サシ組込10両編成の特急というのに遜色のない編成でした。1969年7月には新潟運転所に移管されています。
写真のクハ181は、151系としての登場時、高速試験に供された3号車で、4号車と共に記念のエンブレムが取り付けられていました。

Img865_21972年12月28日 海ノ口
新宿の写真もですが、この頃はハーフサイズのカメラでの撮影ですので、粗い画像で申し訳ありません。
181系が早々に撤退するとはこの頃はよもや思わなかったので、走行写真を撮っていません。このときも旧型電車狙いだったので、撮ったのもこの1枚きりです。
当初、大糸線の有効長の関係で、最大9両しか入線できないということでしたが、緩和されたのか、72年3月の改正で白馬まで乗入れるようになりました。

Img3501973年12月28日 長野運転所
この年の10月、東北新幹線建設工事に伴って、上野・東京間の連絡線が使用停止となり、「あずさ」は長野運転所に移管され、食堂車の連結がなくなりました。

Img4751981年4月28日 安曇沓掛・信濃常盤 
1973年10月のダイヤ改正で増発された分については、幕張区の183系0番台が投入され、大糸線乗り入れも変更されました。183系0番台は1985年3月ダイヤ改正で中央線から撤退しました。

Img196_21987年8月17日 すずらんの里
1975年12月には181系が189系に置き換わりました。その後1982年11月には上越新幹線開業により、「とき」で使用されていた183系1000番台も戦列に加わりました。当時はサロ2両組込の12両編成でしたが、その後10両、9両と減車されて行きました。JR化を目前とした1986年11月には「あずさ」運用は松本運転所に移管されました。

Img6541991年4月30日 小淵沢・信濃境
1987年12月に他線区に遅ればせながらグレードアップ編成が運転開始され、白とグレーの車体に緑と赤のラインの塗装となりました。

Img1442001年5月4日 日野春・長坂
国鉄時代のイメージ払拭のためか、各地域各線オリジナルの塗装が採用されるようになり、1992年以降「あずさ」もグレードアップ車も含め順次この塗色に改められました。

この後、1993年12月にはE351系、さらに2001年12月にはE257系が投入され、定期運用からは国鉄型は撤退しましたが、未だに臨時運用には189(183)系が使用されているのは皆さんご存知の通りです。

列車の愛称は地域に根差すもので、そう変わるものではないかもしれませんが、時代と共に変化するものでもあります。そんな中、50年同じ線で同じ名前で使用さてきたのは特筆すべきことかもしれません。

ともあれ一年間、お世話になりありがとうございました。
皆様、どうぞよいお年をお迎え下さい。(検査掛)





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コメント

「あずさ」も運転開始から50年ですか…。中央東線経由で東京と松本方面を結ぶ特急として運転形態に大きな変化もなく続いてきたことは特筆に値します。181系からの車両の変遷も興味深いです。このあたりをしっかり記録されているのは検査掛様の真骨頂ですね。今年もいろいろとありがとうございました。2017年もこれまでと変わらぬお付き合いをお願いできれば幸いです。(電車運転士)

投稿: 電車運転士 | 2016年12月31日 (土) 22時06分

 「あずさ」という特急は東京と松本を結んでいたので、名古屋からは縁遠く、あまり関心を持ってみたことはありません。昭和39年から40年にかけては、新幹線開業後のフィーダー特急網を形成するため、後のL特急になる多くの特急が生まれました。この近くでは「しらさぎ」が前年の昭和39年に誕生していたはずですが、昨年に特にセレモニーはなかったと思います。そうした意味では、50周年を祝って貰った「あずさ」は幸せだったかもしれません。
 「あずさ」といえば183系のイメージが強く残っていますが、運転開始時は181系で、しかも前面の帯もなかったんですね。そう言われれば、そんな時代もあったなぁ、と思い出しました。こうやって体系立てて整理してみるのも良いですね。(駅長)

投稿: 駅長 | 2016年12月31日 (土) 22時52分

旧年中はありがとうございました。今年も引き続き、検査掛様の貴重な画像に期待しています。
「あずさ」の変遷、拝見しました。運行体系にあまり変化のない列車として存在していることを、あらためて「なるほど」と感じました。波動輸送でしか見られなくなった183(189)系も風前の灯なので、機会があれば撮りに出かけたく思います。その時はご教示ください。(出札掛)

投稿: 出札掛 | 2017年1月 1日 (日) 01時23分

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