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2016年8月 5日 (金)

大追跡

検査掛様、電車運転士様の記事にもありましたとおり、7月30日(土)はDD16が牽引する旧客のイベント列車が小海線で運転されました。編成、ロケーションとも写欲をそそられる魅力に誘われて、当初は電車運転士様にご同行しながらカメラに収めたいと思っていたところ、諸事情により断念。代替案として翌31日(日)、小海線中込で一泊した編成を長野まで返却する回送列車の撮影に単独で挑むことにしました。

中込の発車は夜も明けやらぬ朝5時前なので、少しでも露出を稼ぐため、まず初めは周囲が開けた場所で撮ろうと選んだ地点は羽黒下駅北方の踏切付近。的外れの場所だからなのか、早朝のためなのか、同業者の姿は皆無。あまりにも静まり返った日の出間もない撮影地。本当に来るのかな~?と半信半疑で待っていたら、推定通過時刻に羽黒下駅の場内信号が「青」に変わりました。これで確信。

01 予想外に速い速度で通過していきました。ただの回送ですから、あえてゆっくり走る必要もないわけで。さあ、機材を片付けて延々と続く追跡開始!追っかけの車は意外と少ないのかな?と途中で国道に入り、ふとバックミラーで後方を覗いたら、うわー来るわ来るわ、暴走運転するたくさんの車が集団で迫って来ます。そのおかげで馬流駅付近で列車を追い抜きました(笑)。

02 小海を過ぎた辺りに、国道から手軽に撮れる逆S字カーブ俯瞰ポイントがあり、すでに数名が待機していました。こちらもすぐ傍の駐車帯に車を留めてスタンバイ。しばらくして列車は姿を現しました。朝日が当たるまでにはまだ時間が早かったようですが、被写体はゆっくり進んでくるのでシャッター速度を落とせば露出は十分です。

03 高原の撮影地・野辺山ー信濃川上は眩しい朝日が照りつけ、雲一つない青空です。同業者の多くは、夏季の早朝にキレイな編成写真を撮れる期間限定ベストポジション一カ所に集結していましたが、当方は出遅れたこともあって少し離れた場所で構えました。ごく普通の画像に納まりましたが、集結ポイントから狙えば朝日ギラリのシーンが撮れたようで、少し後悔です。
回送運転なので、客車の窓は閉められて美しい容姿を眺めることができる代りに乗客の姿がなく、物足りないかもしれませんが、変な輩が身を乗り出して撮影妨害されるよりはマシでしょう。

04 小海線の見せ場のひとつである小淵沢の大カーブ。ピーカン天気の下、丸見えの甲斐駒ケ岳と大勢のカメラマンに迎えられて被写体はゆっくりとした足取りで檜舞台を過ぎていきました。序盤戦の小海線を無事終えて、ここから中盤戦に入ります。

05 小淵沢では約1時間バカ停するので、その間に次の撮影地・富士見のコンクリート橋梁に先回り。ところで列車は小淵沢から進行方向を変えます。ということはDD16も2エンド側が先頭になるので、この機関車の特徴を表現するにはとても好都合。よって以降はサイド気味のアングルを優先的に選択することにしました。撮影ポジションは旧線の築堤をよじ登った場所。晴天のおかげで背景の山もはっきりと見えて橋梁全体を見渡す大スケールの風景を撮ることができます。3両編成の短めな被写体が風景に飲み込まれてしまわないよう、あえて橋脚の一部をカットして山バックを強調してみました。

06 富士見駅では10分ほど停車するので、その間に追い越して第二候補撮影地に考えていたポイントに間に合うことができたら儲けもの、と車を走らせたら割と順調に進み、余裕でその場所に到達しました。心配だったのは、ちょうど上り「あずさ」が通過する時間と近接しているため被られる可能性があること。しかし実際には1分差で回避できました。

07 今回の回送運転に際し、注目すべき点のひとつに旧線の辰野経由で走行することが挙げられます。ツイッター等の書き込みによると、旧客車の難燃性の問題で塩嶺トンネルを通過することができないための措置だとか。決して鉄チャンを楽しませる為ではありませんが、詳しい情報をご存じの方、フォロー願います。
前述の撮影地から高速道で途中をワープした結果、目的地には通過の1時間近く前に着いてしまったので、予め三脚で場所撮りをして、心地よい風が吹き抜けるなかで、しばしの間ノーンビリ。通過数分前には続々と追っかけ車がやって来ましたが、それほどの数でもありません。そして全員がスタンバイした後、小野駅を過ぎて善知鳥峠に挑むターゲットが通り過ぎて行きました。

08 さていよいよ終盤戦を迎えます。一気に篠ノ井線の名撮影地エリアまで飛び、ターゲットを待ち構えます。向かった先は西条駅西方のお立ち台付近。途中、撮影場所をチェックするべく寄り道をしたせいで現地着はかなり遅くなり、ベスポジは満員御礼のよう。潔くあきらめて、たまには接近戦の撮影も悪くはないなとアウトカーブ地点でカメラを構えました。
撮影後に自分を呼ぶ声が聞こえて振り返ると、あら、検査掛様がいらっしゃっていました。検査掛様の記事にもありますとおり、すでに長野に来られていたとのこと。挨拶もそこそこで別れてしまい、たいへん失礼いたしました。

09 坂北駅30分停車の間に、次のお立ち台である大カーブへと向かいます。さあ、現地は大変な賑わいとなっていました。

10 なんとか隙間を見つけて立ち位置を確保。まずは遠目に見える築堤カーブを望遠で狙い、もう1台のカメラでは目の前を通過する瞬間を広角気味に狙いました。

11 聖高原駅でも30分の停車時間が設けられていました。もう、感無量です(笑)。次の撮影は複数の候補地を考えましたが、結局、前方を走る車の後を追って辿り着いたのは高速道と交差する地点。通過5分前はゲリラ雲の襲撃に遭いましたが、本番時は無事に太陽が顔を出して晴天下のラストカットを得ることができました。

8時間にも及ぶ貴重な編成の追っかけ撮影は青天率100%で無事完遂。もう充分です、たぶん。(出札掛)

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コメント

大追跡、お疲れ様でした。私が3日掛けた分、1日でやっちゃた感じですものね。すごいです。それにしても天気が良くて良かったですね。甲斐駒もスッキリ見えてるし。西條のトンネル出口では声だけかけてサッサと行ってしまい失礼しました。あの暑さですから、タオル1本といえどもあるとないとでは大違いですから。信州DCは今年はプレだそうで、来年また企画があると嬉しいですね。その前に、11月で飯山線でなにやら走るようですが・・・。(検査掛)

投稿: 検査掛 | 2016年8月 6日 (土) 12時51分

 大追跡、お疲れ様でした。どうやら、この日が一番天気が良かったようですね。やっぱり信州の路線は、景色が良いです。行きたかったなぁ。11月19、20日は、今度は某所がパニックになるかもしれないですね。さて、どうなるでしょうか。(駅長)

投稿: 駅長 | 2016年8月 7日 (日) 08時02分

1日でDD16をこれだけ堪能できるチャンスはそうそうないだけに参戦されたのはうらやましい限りです。羽黒下から聖高原までの広域移動で移動距離はかなりのもので、車の運転はしんどかったかもしれませんが、天気もいいこともあり、その疲れを差し引いてもこれだけの成果を上げることができれば充実した1日だったのではないでしょうか。暑い中お疲れさまでした。(電車運転士)

投稿: 電車運転士 | 2016年8月 8日 (月) 16時10分

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