伊吹山に誘われて
来たる3月のダイヤ改正により、JRーWの通勤型車両や「大阪しなの」が伊吹山の麓を走るシーンが、間もなく見納めとなります。○式鉄とは言われたくありませんが、せめて一度はそのシーンをカメラに収めておこうと思いつつも、肝心の伊吹山を眺めてみると・・・積雪量は少ないですねぇ。これでは絵になりませんヨ、などと様子を伺っていようものなら、そのうち雪が溶け出したり、雲が山容を覆い隠して見えなくなるような天候では元も子もなく、けっきょく機会を失って企画倒れに終わってしまうのが関の山。ううっ、例によって悔いは残したくない(笑)。
さて、1月31日(日)の天気予報によると、関ヶ原から米原にかけての地域は朝から「晴れ」を示しております。この前日に遠くから眺めた伊吹山は地肌が若干露出していますが、どうにか“見るに耐えうる”様相。出かける条件は整ったので、今のうちに足を延ばしておきましょうか。
日の出後に撮影できるJRーW車両運用列車は、今の時期は加古川行4207Fしかありません。ただ、この列車は221系の運用なので画像的には好都合です。しかし問題は撮影場所。日の出後の朝日が当たり伊吹山がバックに写る、という二つの条件をクリアできる場所として思いついたのは、垂井駅手前の相川鉄橋です。関ヶ原越えを目前にして高度を稼いだ地点であるが故、地平線から太陽が顔を出すような情景を見られます。日の出を遮る物も位置的にクリアしそうなので、太陽は列車をストレートに照らしてくれるはず。日の出時刻は6:54、そして4207Fの垂井着は7:02。いざ勝負!
結果は、日の出を拝められたものの、光線の力はまだ弱かったようです。数分後には山がやんわりと赤みを帯びたシーンになったので、次の機会が得られるならばリベンジです。
次のターゲットである「大阪しなの」までにはタップリと時間があるので、養老鉄道線を訪れました。某サイトを事前にチェックすると、運用ローテ通りなら朝の揖斐ー大垣往復運用に「センロク」が就くかもしれないので、その時間に合わせて東赤坂駅付近でカメラをセット。
運よく想定通り現れてくれたので1往復分を撮影しました。その後、美濃赤坂駅へ移動して5780レを狙うつもりでしたが残念な事にウヤでした。
続いて柏原ー近江長岡間へ移動し、有名お立ち台巡りといきましょう。中学校裏の定番ポイントでは「大阪ひだ」にカメラを向けました。光線状態はベストではありませんが、承知の上です。ピーカン天気が同業者を呼び寄せたのでしょうか、10名前後のカメラマンが集結していました。もしかして皆さんの本命は「大阪しなの」?
いよいよ「大阪しなの」にカメラを向けます。この地点にも10名近くの同業者が集まっていました。特筆するシーンでもないはずなのに、いざ廃止となると注目度が一気に高まるのは何時でも何処でも変わりません。きょうは、「雲一つない天候に恵まれて雪山を奇麗に撮影出来る」理由でこの地を訪れた、ことにしておきましょう。
メインターゲットを無事撮影後、このまま帰宅するのは大変もったいないので近江長岡駅西方の有名お立ち台に移動して、下り貨物を狙うことにしました。
11:15過ぎから牽引機がそれぞれ異なる3本の貨物列車が短時間内に通過するので効率良いですが、同一画像になるのを避けるため立ち位置を微妙に移動して変化を付けました(つもりです)。この地点にも10名近くの同業者が集まりましたが、いたって平和に撮影出来ました。
この日はネタ列車や機関車が走ったわけではないですが、特別なターゲットにとらわれず、こうした“通常の日”も各方面に足を運んで丁寧に記録するよう心がけたく思います。(出札掛)
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