ギラリ!8075レ
ようやく愛知県の緊急事態宣言が解除された。緊急事態宣言中は不急不要の外出自粛が求められ、感染リスクを考えると外出への制約となった。鉄活動は不急不要の外出になるのか、悩ましいところだが、家の中に閉じこもっていては不健康だし、屋外での適度な散歩は推奨されている。そこで天気の良い日に午後の散歩かたがた、関西線の異形式重連、8075列車を狙いに行くことにした。
8075列車は、関西線八田駅を16時30分に発車して四日市に向かう。日没時間の早い12月では関西線内の走行写真の撮影は絶望的だが、1月になると日没時間も遅くなり、沿線での撮影も可能になる。もっとも早く順光で撮影可能になった庄内川の手前の蟹江踏切は、若い鉄道ファンで大変な密状態となったようだが、さすがにそんなところに仲間入りして感染リスクを高めるつもりはない。日の低いこの時期ならではの撮影、それは低い太陽光にDD51のメカニック?な車体を輝かせるギラリの撮影である。
まずは白鳥信号場の正面ギラリ。1月末期のごく限られた条件の日にだけ見られるナンバープレートや正面の点検扉を輝かせたDD51の印象的なシーンである。弊ブログの出札掛さんの記事で魅せられ、なんとか今年撮影したいと狙っていた。出札掛さんの写真に比べると、やや物足りない面はあるものの、まずは及第点の写真となった。
ここで反対側を向くと、白鳥信号場の場内信号を入れてDD51とDF200の側面ギラリとなる。個人的には、8075レの異形式重連を最も印象的に見せるのは、この白鳥の側面ギラリではないか、と思う。
しかし、この側面ギラリ、結構、難度が高い。まずは天候。冬のこの時期、冬型の気圧配置となると鈴鹿山脈に雲がわいて、太陽を隠してしまう。そうした中、日没寸前の16時47分まで太陽が隠れずにいることは奇跡、というとオーバーだけれど、かなり確率は低くなる。数年前はDD51重連の8072レで鈴鹿の雲になんども煮え湯を飲まされたが、それからみると、今年の8075レは冬型が崩れる日が多く、撮影できる確率が高かった。
もうひとつはギラリの光かた。極めて微妙で、毎日、光かたが違うし、カメラの高さでも異なる。晴れれば良いかというと、雲間から漏れる光でも印象的に光ったりする。貨車をどこまで入れるかも、問題だ。
雰囲気は良いけど、ちょっと側面の光かたが弱いかな?
この時は、太陽光が直接あたらず、雲間から漏れてきた光に車体が輝いたわけだが、この雰囲気も悪くはない。こうした角度で狙う人はあまりいないので、密状態にもならず、ありがたい。逆に正面ギラリにこだわりすぎて、正面から編成写真を撮っていないのが難点だが、まあ、以前、撮っているから良しとしよう。
白鳥の正面ギラリと共に今年の宿題だったのが、日光川の手前で夕陽に輝く名古屋駅の高層ビル街をバックにしたDD51の正面ギラリ。こちらはタイミングに恵まれて、一発でうまくいった。
角度的に正面ギラリにはならないけれど、弥富発車もなかなか良い雰囲気である。
ここも発車を振り向いて撮ると、側面ギラリとなる。ただ、直線だけに、白鳥と比べるとやや単調なギラリではある。
ちなみに撮影名所の蟹江踏切では、定番位置を外れると、こんな印象的なシーンも撮影できた。凸+箱形の重連なので、シルエットも変化がある。
DD51が定期運用を外れるまで、あと2週間。まだ、夕暮れシーンで狙いたいところがいくつもあるけれど、さて、天候に恵まれて撮影できるかなぁ。(駅長)
最近のコメント